Satoko Asano

2021年8月30日

只今、青柚子シーズンです!

みなさんこんばんは〜!
 
ちょっとお休みをいただいてしまっておりました、久々の投稿でございます。

いやぁ〜今年の夏も暑いですね。。高知は先週まで2週間くらい雨が続いていて、暑さは一旦和らいだのですが、雨が明けるとまた一気に暑くなりました。

そしてこの雨。2回目の梅雨か?!どうしてこんなに土砂降りが続くんだ?!と、時に恐怖すら感じる雨でした。多くの産地で日照不足や浸水被害があり、作物の生育にも影響がありました。被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。

本当に、予測できない気候を実感する日が年々増えてきましたね。。


さて!こちらはいよいよ香酸柑橘のシーズンが本格的に始まりましたー!わーい!!

今年はちょっと新しい企画を企てていることもあり、その関係でこちらの農家さんに会いに行きました!

柚子界(?)ではもうおなじみ、柚子の生産量日本一の高知県安芸市の千光士(せんこうし)さんです!

千光士さんは、安芸市で柚子や土佐文旦、ポンカンなど多くの品種を栽培されている柑橘農家さんです。産地に伺うと、いつもハイパー元気な声と笑顔で手を振って迎えてくださいます。個人的感覚ですが、千光士さんはおそらくオレンジ色の服が四国一似合います。元気な兄貴という感じのとても気持ちの良い方です。

黄柚子や土佐文旦など、あらゆる柑橘でお世話になっている千光士さんですが、今回はシーズン真っ盛りの【青柚子】を引き取りに伺いました!

いつものようにご連絡すると、「収穫してく?」と嬉しいお誘い。

新企画の試作のために2Kgほどお願いしたのですが、少量でも収穫させてくださるなんて、本当にありがたいです。涙

柚子はとっても繊細な果実で、手に持つと皮が厚く感じるのですが、その皮に傷いがついたり、一部だけが日光に当たりすぎて「日焼け」すると、一気に腐敗が進んだり、価値が下がったりしてしまいます。それを防ぐために、収穫まではこして一つ一つ袋がけをされて育てます。

(全て手作業です。汗)

生産量が日本一多い安芸市では、主にポン酢などに使用される果汁用の柚子を出荷しているのですが、千光士農園さんの青柚子は加工用はもちろん、県内外の料亭やホテルなどに主に出荷される最高品質の「青果用」も多く栽培されています。

こちらが青果用。

皮に傷がつかないように、一つ一つ柔らかいスポンジの上に並べらていきます。

美しい。。

それにしても、片手にすっぽり収まるくらいの小さな青柚子を一つ一つ袋にかけて、傷を付けないようにハサミで取って、一つ一つスポンジに並べる。

これを何万玉も。。

この暑さの中。。。

本当に頭が下がる作業です。

全国のスーパーで2玉/パックで売られていますが、それらはこうして繊細に扱われて私たちの手元に届けられているんですね。

早速私も収穫をさせていただきました。

黄柚子の収穫は、物部の坂本さんのところで3年くらいさせてもらっているのですが、青柚子の収穫は初めて。つまり、この暑い時期の収穫は初体験です。

はぁ、綺麗。。

テンションが上がってうっかり「いい香りがします!」なんて言ってしまったのですが、これはNG。

なぜだか分かりますか?

そう。香りがするということは、皮に傷がついている(そこから香りが出ている)ということなんです。ですので、収穫時に柚子の香りがしない(傷がついていない)のがプロの技。

4年目の私もまだまだです。

それでもやっぱり収穫は楽しい!

今回は2Kgということで40玉程の収穫でしたが、それでも吹き出るように汗が全身から流れていきました。

千光士さんの収穫姿。

柑橘農家に生まれ、幼い頃から両親の手伝いをしていた千光士さん。学生時代から県外へ、そしてアメリカでは研究員として過ごしました。帰国後は物流会社で経験を積み、高知へUターンされました。

自分が育った柑橘の産地は、日本一の柚子産地。それを廃れさせてはいけないと、現在は地域の産地を取りまとめるリーダー的なポジションとして、JAさんや大手メーカーさんともチームを組みながら、栽培面積の拡大や次世代農家の育成などに携わられています。

お話を聞いていると、「本気で産地の未来のために行動している方だ」とビシビシと感じます。それゆえに、その想いに共感する多くの仲間や同士がいるんだなと思います。

そんな千光士さんをはじめとする農家さんたちが、大手メーカーさんと共にこの夏新たな商品を世にリリースしました!

こちら、ミツカンさんから今月発売になったばかりの新しいポン酢「まっことゆず」です!

「まっこと」とは土佐弁で「本当に」「実に」という意味です。

高知県産の柚子を100%使用。ミツカンさんが「ゆず農家さんの95%が美味しいと回答したポン酢」と胸を張る、正真正銘のゆずポン酢。

もちろん、千光士さんの柚子もこの中に入っています!

スーパーに行くと、ポン酢コーナーの最前面にしっかりと陳列されていました。

前列にあったであろう商品がなくなっていたので、結構売れていると思いました。

柚子ポン酢を食べ慣れている高知県民に売れているということは、かなり好評なのでは!

そして、売り場の一番真ん中にいるのはもしや...?!

さっきまで話していた千光士さんが!やっぱり笑顔とオレンジの服が最高に映えます!!

売り場で一人、テンションが上がってしまいました。笑

気になるまっことゆずのお味ですが、まず驚いたのは「香り」でした。フタを開けた瞬間、柚子の香りがスッと鼻に入ってきます。あらゆる柚子ポン酢を食べますが、香りも味も「リアルな柚子」を「しっかり」感じるなと思います。

これから高知県外にも広くお披露目されていくと思いますので、店頭で見かけた際には是非試してみてください!

皮の香りも、果汁も、黄柚子とはまた違うフレッシュさと爽やかさがある青柚子。

猛暑の中一つ一つ丁寧にお世話をされて、大事に扱われて届く青柚子。

まだまだ暑い夏を涼しく過ごす季節ものとして、是非よろしくお願いします!

私も新企画をワクワクしながら進めたいと思います。

それではまた次回!


◆青柚子

出荷時期:7月下旬~10月

◆千光士農園

高知県東部にある安芸市を中心に、土佐文旦やポンカン、みかん、ユズ等の柑橘類を栽培。2014年 農林水産大臣賞(土佐文旦)、2018年 高知県園芸連会長賞(ユズ)など受賞歴多数。

https://senkoji.official.ec/


by Green Citrus Project

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