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執筆者の写真Satoko Asano

”夏ぶんたん”を初体験!

みなさんこんばんは〜!

今週からまた(四国では)梅雨空模様の1週間になりそうですね。

関東も遅めの梅雨入りということで、梅雨が始まると、「これが明ければ夏だ!がんばろう!」という気持ちになります。


さて、本日は初体験の柑橘のご紹介ですー!

ドドーンとこちら! "夏ぶんたん"ですー!


こちら、高知県土佐市にある白木果樹園さんの"夏ぶんたん"。

2月〜3月に食べられる土佐文旦は有名ですが、"夏ぶんたん"という柑橘があるなんて、私は初めて知りました。夏の暑い時期にぶんたんが食べられるなんて...幸せです!


白木さんによると、

●高知県では「夏ぶんたん」と呼ばれるが、他県では「河内晩柑(かわちばんかん)」「宇和ゴールド」などと呼ばれているそう

●文旦の血を引くと言われている自然雑種で、4月中旬〜6月中旬だけに獲れる貴重な柑橘

●花が咲いてから12カ月間、樹上で熟成される(そのため果実が縦に伸びて頭が伸びたような形に)

●「そばかす文旦」とも呼ばれ、黒点がある

●種の数によって大きさが変わるため、大きさは不揃い(白木果樹園さんでは家庭用としてのみ販売されているそう)

とのことです。期間限定の自然雑種と聞くだけで、どんな味かワクワクしますね。


↑実際に剥いてみました!

土佐文旦よりも果実の色がオレンジ色で、驚くのはなんと言っても「果汁の量」。

土佐文旦の感覚で手にしっかり力を入れて剥こうとしましたが、皮は土佐文旦よりもずっと柔らかく、皮むき器(ムッキーちゃん)がいらない程です。


薄皮に覆われた果実は土佐文旦とよく似ていますが、薄皮を向き始めると、その違いがすぐに分かります!


滴る果汁の多いことったら...!

慎重に剥いていても、手の甲や手首に果汁が滴ってきます。

これはもう「飲むぶんたん」と言っても過言ではありませんね。

とってもとってもジューシーで、まるでジュースを搾っているよう。


気になるお味は...

土佐文旦のような、後から来る「爽やかな大人の苦味」は少なく、さっぱりとした甘さ。酸味のまろやかなグレープフルーツという感じもします。そしてどことなく感じるオリエンタルなお味。日本で生まれたグレープフルーツという感じでしょうか。

とにかく、ジメジメとする今の時期や、暑さを感じる初夏の日に「ゴクゴクと食べたい」柑橘です!


「キンキンに冷やして食べてみて!」と教えてくださった白木さん。

バクバク(ゴクゴク)食べたいので、3玉を一気に剥いてホーロー容器に入れて冷蔵庫へ...♡

お口にポンッポンッっと放り投げて一気に食べましたが、もう最高のジュースでした。



香酸柑橘以外の柑橘にも、まだまだ知らない柑橘がたくさんあってとても楽しいです。

特に白木果樹園さんでは多種多様な柑橘を栽培されていますので、気になる方は是非白木果樹園さんのホームページをご覧くださいね。(記事の最後にリンクがあります)


 

今年は年始の2日間の寒波と、2月下旬の大雪の影響で、土佐文旦は通常の8割減(!)の生育状況だそうです。たった3日間の異常気象が、農家さんのこれからの数年間にこんなにも影響するんですね。

毎年植え替える野菜とは違い、果樹は一度ダメージを受けると元に戻るまでに少なくても5年くらいはかかります。来シーズンの土佐文旦は、なかなか出回らないかもしれませんし、安定して市場に出回るまでは数年かかるかもしれません。

そしてそれはつまり、農家さんにとっては本当に試練のシーズンになるということを意味します。


私たちにできることは限られていますが、少しでも色んな時期の柑橘を知って、買って、食べて、拡げる活動ができればと思いました。


そして、こうした異常気象が少ない地球環境にするために、日頃からできることをやることが大切なんだと危機感を感じました。


いつまでも、美味しい柑橘で笑顔が溢れる土地でいられますように...。


 

◆"夏ぶんたん”

出荷時期:4月中旬~6月下旬


◆白木果樹園

 

Green Citrus Project

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