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  • 執筆者の写真Satoko Asano

来年が楽しみ!黒潮グリーンレモンをSqueeze!

更新日:2020年11月11日


初夏から秋にかけて、高知の市場や産直コーナーではグリーンレモンをよく見かけるようになります。そんな中でも、すでに来年のシーズンが楽しみなのが、【黒潮グリーンレモン】!

実は真夏に最盛期を迎える国産レモンは非常に珍しいのですが、それが高知県黒潮町にあるんです。


暑い夏に、シュワーッと弾ける炭酸を一気に飲み干す。

くぅ~~~っ!最高!来年の夏は絶対にやりたい!

汗をかいて、エネルギーを消費した体にスーっっと染み込む爽やかなレモン果汁を想像するだけで「美味しい!」と言ってしまいそうです。


ご覧ください、この黒潮グリーンレモン↓ ツヤツヤです。


なぜ真夏に最盛期を迎えるのか?

国産レモンといえば秋から収穫が始まる露地栽培のものが主流ですが、園芸農業(ハウス栽培)の歴史と技術を誇る高知県では、レモンをハウスで育てるというのが一つの理由です。

緻密な温度管理や水量管理をしながら、作物にとって最適な環境を作り上げます。


緻密な計画と確かな技術で作られた黒潮グリーンレモンの特徴は、なんと言っても果汁の量!

雨風にさらされることなくハウスで徹底的に美味しさを追求されているので、皮がとっても薄く果汁たっぷり。初めて搾った時は、皮際までぎっしり詰まった果肉と、そこからジュワーっと出る果汁の量に驚きました。1/4切れでも驚くほどの果汁。たくさん使えて得した気分にも♪

とにかく、この果汁の豊富さったら!


皮に「毛穴」のようなボコボコが少なく、ツルッとした玉はより果汁が多い。一個ずつ果汁が多い玉を見極めて出荷しているので、どれも本当にジューシーなのです。

酸味はすっきりとした中にもまろやかさがあり、お料理と合わせても主張しすぎることなく味を引き立てます。

そして豊かな香り。搾った瞬間爽やかな香りに包まれて、口に入れる前からみずみずしさを感じます。


 

そんな最高のグリーンレモンを約10年に渡り研究し、今では全国の市場から引く手あまたな果実に育て上げた一人が、黒潮町の柑橘農家 下村さん。元々は高級柑橘「せとか」を栽培していて、夏はグリーンレモン、冬はせとかを作る【柑橘のプロ】です。


初めて会ったときは「ストイックで厳しそうな人だな」と思ったけれど、お話を聞けば聞くほど情熱と笑顔と柑橘への愛に溢れた【究極のプロフェッショナル】だと感じます。


下村さんはもともと高知県の農業指導に携わる「農業の達人」で、果樹だけではなく野菜の栽培方法の技術指導を行なっていました。あらゆる作物の栽培技術に関わってきた経験が、現在の柑橘栽培の高い技術と研究に生かされています。


どうしてこれだけ果汁の多いグリーンレモンが作れるのか?

ハウスの中では緻密に水分管理がされ、果樹は成長に最適な量の水を得ることができます。また、樹の高さ、枝の伸ばし方、樹木同士の位置など、光のあたり具合や成長速度に合ったポジションがかなり緻密に設計されていることに驚きます。

長年の柑橘栽培の知見に加えて、野菜の栽培に関する知見も組み合わせながら、肥料はもちろん、独自の栽培方法を確立していることが、確かな品質のグリーレモンの土台になっています。


こうして奥様と二人三脚でレモン栽培技術を磨いてきた下村さんは、地元の腕利き農家さん達と「グリーンレモン研究会」を立ち上げ。以来、最高品質のグリーンレモンの出荷量は年々着実に増えており、より多くの全国の方に届く日も近いと思います。


「目指すは、黒潮町をグリーンレモンの日本一の産地にすること。そして、所得1000万円以上の農家がたくさん暮らす町にすること。」

利己的な考えではなく、意欲ある地域の仲間に技術指導をしながら、地域全体で高いレベルのグリーンレモン栽培に取り組む姿。常に地域を俯瞰し将来を見据えている下村さん。

その情熱と明確なビジョンに、大いに刺激を受けました。


(下村さんご夫妻と私)


熱いお話を聴いていると、ハウスにある冷凍庫からフローズンスライスレモンが。カップにレモンを搾り、フローズンを入れて、その上からサイダーを豪快に注ぐ奥様。


グリーンレモンスカッシュが登場!

「スライスしたグリーンレモンを冷凍しておけば、年中味わえるので便利なんですよ。」と教えてくれました。汗をかくハウスの中で、下村さんはいつもレモン果汁入りのスポーツドリンクを飲んでお仕事をされているそうです。


 

長年培ってきた栽培理論と技術に裏づけされた高品質のグリーンレモン。

高いレベルの産地を目指して地域を巻き込み、出荷量は拡大。

しかし、「自分のグリーンレモンはまだ8割の完成度」と厳しい評価の下村さん。「8割の完成度までは頑張ればある程度できるけど、そこから10割の完成度にするまでが難しい。それを目指したい」とのこと。

あくなき探究心と向上心。現在の高品質グリーンレモンから、さらにその先の10割を目指すところに、本物のプロフェッショナルを感じました。



この先のさらなる進化が楽しみなグリーンレモンは、今シーズンから本格的に「黒潮グリーンレモン」という名前で全国へ出荷され始めました。こちらの爽やかなデザインの段ボールとシールが目印です。

実は私は、このデザイン作りに関わらせていただいたことがきっかけで下村さんや地域の皆さんと知り合いました(デザイン戦略や秘話のお話はまた改めて)。それを期に全国のマーケットや料理人の方にもグリーンレモンを紹介・販売させていただきましたが、本当にどこからも高評価で問い合わせが多く、来シーズンに向けてのお話が始まっているところもあります。

気になる方はお気軽にお問合せ・instagramにてDMくださいね。

そして、市場やお店で見かけることがあれば、是非手にとってみてください!



たっぷり果汁とフレッシュな香りの黒潮グリーンレモン。

来年の夏が本当に楽しみです!

Squeeze 黒潮グリーンレモン!


 

◆黒潮グリーンレモン

出荷時期:6月下旬~9月下旬

◆下村昌幸さん・真智さん

高知県農業指導員として10年の経験をつんだ後、地元の黒潮町で施設野菜農家に。その後2006年より10年以上をかけて施設果樹農家に。それまで蓄積したあらゆる作物の栽培技術と知見を元に、日本一のグリーンレモン産地を目指し、2019年に「グリーンレモン研究会」を立ち上げ。地域の意欲ある農家と、高品質なグリーンレモン栽培の技術を磨き合う。2020年より本格的に「黒潮グリーンレモン」として全国の市場への出荷を開始。「夏に旬を迎える稀少な国産レモン」として、高い評価と取り扱い要望を得ている。

 

by Green Citrus Project

●隔週 月曜日 更新!(旬の時期は毎週更新)

●インスタグラム @green_citrus_project


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